昨年、小型の食器洗浄機を買った。
一人暮らしを始めてからずっと憧れており、
数年間悩んで買ったが結果的に導入してものすごくよかった。

本当に食器洗いが楽になった。
食べ終わった後の皿やら箸やらフォークやらと料理に使ったおたまやらフライ返しやらの調理器具をブチ込めるだけブチ込んで洗剤を入れスイッチを入れるだけ。
これで一時間後にはヤンキーの車みたいにピカピカである。
説明書には「スペースには余裕を持って入れること」、「汚れがひどい時は軽く洗ってから入れること」などの保身的な文言が書いてあった気がするが、関係ねえ。俺の方舟は乗るものを選ばねえンだ。救われたいやつは乗れるだけ乗りな。
こんな感じでもメーカーの企業努力により、食器はちゃんと綺麗になる。高度資本主義社会。あとは食洗器に入らないフライパンや鍋を手洗いし、食器洗い完了だ。以前と比べて労力も作業時間も半分以下に減った。

あといいのは食器の「分割洗い」ができる点だ。ヒューマンなので当然、食洗器に食器を入れてスイッチを入れることすらめんどくさい日もある。そういう日が続くと、宿命的に使い終わった食器がシンクに溜まり、地獄のような層を成すことになる。
そういう時、食洗器がなかった頃はようやく決心がついた日に「今日はこいつを全部やっつける」と気合を入れてかなりの労力と時間をかけ一気に片づけるしかなかったが、今は飲み物を取りに行くなどキッチンに行く用がある時についでに汚れた食器を食洗器にブチ込んで洗浄、乾燥が終わったら食器を棚にしまう。またキッチンに行った時に汚れた食器を食洗器にブチ込む……という流れを繰り返すだけでいつの間にかすべての食器がキレイになっている。
仕事の合間なんかにもできるようになったため、労力のほかに心理的な負担がものすごく減った。食洗器は地獄の最下層、食器地獄からカンダタを救うために天より下ろされた蜘蛛の糸なのだ(いつか切れるのかもしれない)。

こんだけ褒めといてアレだが、食洗器にはもちろんデメリットもある。
まず本体がでかい。
ただでさえ都内の一人暮らし向け住宅のキッチンは狭いので、小型の食洗器でもシンクをまたぐ形で設置した場合、シンクの三分の一程度はふさいでしまうことになる。僕が導入を数年悩んでいた一番の理由もこれだ。実際、食洗器に入らない鍋などを手洗いするのは導入前と比べて少しやりにくくなった。

また、洗浄中は多少動作音がする。
洗濯機よりはずっと小さな音だが、あんな感じ。
尚、振動は少なく、そこまで大きな音ではないので僕はあんまり気にしていない。

洗浄(乾燥)が苦手な食器や汚れもある。
いわゆるタッパーみたいなプラスティック容器は、きちんと洗われるがなぜか乾燥されていないことが多い。
この場合、もう一度乾燥だけかけ直すことで対処している。

あとお茶碗にこびりついたごはんの汚れが取れていないこともある。
乾燥後、カチカチにになったごはんの影が残っている時があるのだ。
その場合、もう一度洗うか、爪でこすり取って見て見ぬふりをするかのどちらかで対処している。
もちろんたいていは後者だ。

それと導入までのハードルが高めなのもめんどくさい点だ。
注文した次の日には即使えるという物ではなく、僕の場合、電気屋で食洗器の購入意思を伝える→キッチンに設置が可能か業者による自宅訪問確認→再度電気屋へ行き購入(この時点で代金を払う)→簡単な工事を含む業者による設置、という流れだった。
買おうと決意してから導入まで結局一か月弱はかかった。一応自分で取り付けもできるようなので、器用な人はもっと早く設置できるはず。尚、工事は分岐水栓という部品を水道に取り付けるもので、壁に穴をあけたりはしないので賃貸でも問題なく設置可能。工事費は数千円程度かかった。


いろいろと懸念事項があるのは確かだが、個人的にはそれを大幅に上回るメリットを得られているので食器洗いが苦手な方にはオススメ。でも「買ったけど結局まったく使っていない」という人もいるようなので、導入を考えている方はそういう意見もチェックしてみてください。

がり



写真 2021-07-12 21 27 46


読者登録する?